発端は
物騒すぎる市役所看板が話題になり、その後撤去される。
発端はこのツィート。
殺意の波動に目覚めた厚木市役所 pic.twitter.com/wYr4JpsE24
— 岸本元 (@bowwowolf) March 15, 2020
「必ず殺してください」と書かれた、ちょっと怖い看板。
場所は、神奈川県厚木市にある飯山白山森林公園。
厚木市北西部の白山とその周辺にある、公園。
白山山頂の展望台からは、神奈川県下、横浜・新宿方面まで見渡せるという
スポット。
設置したのは
この看板を設置したのは、厚木市役所。
ヤマビルの繁殖を防ぐため、
血を吸われた場合はしっかりと駆除してほしいというお願い。
投稿者さんは
投稿者の岸本さんは、北海道出身で、東京在住。
「ヤマビル殺害の看板もはじめて見ました。ポップなフォントで鬼気迫る文面だったのでびっくりして撮影していまいました。ヤマビルは私の故郷の北海道には棲息していないので、カルチャーショックでした」
ツイッター上でかなりの反響。
「ヤマビルの生態や対処法が続々と寄せられて面白かったです。
特に、神奈川県ではヤマビルはかつては奥地にしか棲息していなかったが
近年、分布が拡大しているとのご教示をいただきました」とのこと。
「厚木の山ビルをなめてはいかん」
ツイッターに寄せられたなかには
「厚木の山ビルをなめてはいかん」
「ヤマビル殺すべし。慈悲はない」
厚木市役所公園緑地課のはなしでは、
「厚木市の山間部で、ヤマビルの被害があることは承知しておりますが、
飯山白山森林公園の看板がいつ設置されたものかは分かりません」ということ。
また「その看板は、3月16日午前、撤去しました」という。
理由は、「文中に一部不適切な部分があったため」とのことで、
「タバコの火で焼き殺す」という部分らしい。
タバコの火は、防火対策上、NG。
ヤマビル とは
陸に棲むヒル。
吸血性のヒル類としては日本では唯一の陸生ヒル。
山奥の森林に生息。特に湿潤な場所に多い。
もともと山奥に生息し、猪や鹿の血を吸っていたが、
これらの動物が里山に出てくるようになり生息地を広げた。
気づかれないうちに血を吸われるが、
寄生虫や病原体などの被害は知られない。
湿度の高い環境で活発になり、乾燥に弱い。
気温は10度以上であれば活動が可能、冬以外は活動する。
吸血後に脱皮、産卵する。 乾燥には弱いが、気温は10上であれば活動が可能で、冬以外は活動がある。
弾力に富み丈夫で、引っ張ってもちぎれず、
踏んでもつぶれないと表現される。
1つの卵のうには、5-6個の卵。
看板によると、70個の卵となっているので、
10-12個の卵のうを作るようだ。
広がり方
特に湿潤な、渓流沿いのコケの多いところなどに多数見られるが、
以前は、どこにでもいるようなことはなかった。
奈良公園の春日神社には多い。藪にははいらないように。
鹿がいるせいでしょうか。
千葉の房総半島では、1975年頃には清澄山近辺しかいなかったが、
2005年には生息範囲は、30倍ほどに拡大。
丹沢山地、鈴鹿山脈などの山域で、ハイカーなどが吸血の被害を受けたりする。
症状
咬まれてもヒルの唾液には、麻酔成分があり、
痛みはそれほど感じない。
咬まれた痕は丸い小さな傷口になり、
血液凝固を阻害するヒルジンにより、しばらくは出血が止まらない。
普通は2時間程度は少しずつ出血が続き、
一旦止まっても、入浴などで再び出血することも。
傷の治りは遅く、極端な例では二年に及ぶことも...
猛烈なかゆみが出やすく、1カ月近く続くこともある。怖い。
皮膚に付いた場合はアルコールが効果的で、近づけただけでも落ちる。そのほか、火を近づけたり、塩や塩分濃度の高い液体、食酢のような酸性の液体をかけることも効果がある。
傷には、化のう止めがよいらしいが、
かかりつけの病院でみてもらったほうがよさそうです。
対策
皮膚に付いた場合、アルコールが効果的。
近づけただけでも落ちる。
火を近づけたり、塩や塩分濃度の高い液体、
食酢のような酸性の液体をかけることも効果がある。
にがりを利用した凝固剤のスプレーでも退治できる。
なんででしょう
ヤマビルが広がった要因は、やはり野生動物の広がりなんでしょうね。
人間が住むところが増えて、えさが少なくなった動物が、
人間の近くにやってくるようになり、
生息域もひろがったようです。
増やさないためには、生息域には近づかないこと、
これしかないようですね。