新型コロナウィルス 予防のまとめ 3 症状を知ろう

主な症状は

症状は、インフルエンザとほぼ同様と言われます。

咳、鼻水、発熱など。

別記事の 
新型コロナウィルス 予防のまとめ 1 正体を知りましょう

でも書いたとおり、治るには、免疫力・体力勝負です。

85%の方が、軽症ですんでしまうそうです。

厄介なのは、 軽症で 本人も気がつかないうちに、
周りに感染を広げてしまうことですね。

持病がある方、高血圧の方、糖尿病の方、ご高齢で、免疫力が弱っている方など、
重症化しやすいと言われてますね。

厚生労働省では、
37.5度以上の熱が、4日以上 または、
持病がある方、高血圧の方、糖尿病の方、ご高齢 のかたが、2日以上続く場合、

帰国者・接触者相談センターに電話相談となっています。

いきなり病院に行っても、感染をひろげたり、
かえって感染してしまう可能性が大きいからですね。

帰国者・接触者相談センター は、各自治体に設けられていますので、
事前に、お住まいの自治体、ホームページなどで、
確認しておきましょう。
24時間対応です。



症状は、軽症で済む場合は、問題ありませんが、

重症化してしまう場合は大変です。

普通の場合、肺炎は、片方におきるのですが、
ある日を境に突然症状が悪化して、
両方の肺が肺炎を起こすということです。

人口呼吸器をつけて、酸素を送り込まなければ、
なりません。

このようにならないためには、
体力、免疫力、栄養、休息、腸内環境、ストレスからの解放など、
できるだけしておきたいですね。

急激に悪くなる

午前中は、症状が落ち着いていても、ほんの数時間で、

呼吸困難になり、人口呼吸器が必要になる場合があります。

決して今までの風邪のような感覚でいてはいけませんね。

においがわからない

3月27日、阪神タイガースの藤浪晋太郎投手(25)が、
新型コロナウイルス検査で陽性と判明しました。

藤浪選手は数日前から嗅覚の異常を訴え、
兵庫県内の複数の病院を受診。 この日の検査でやはり陽性と判明 。

藤浪 選手は、11-25日の間 関東遠征に帯同。
遠征後に藤浪選手と会食した同僚2選手も味覚の違和感を申告し、
この日の検査でやはり陽性と判明した。

やはり、「味やにおいを感じなくなった」と訴える感染者が、
国内外で相次いでいるそうです。

こんな症状もあるんですね。よく注意しておきたいですね。

L型とS型


また、中国での遺伝子解析では、

北京大などの研究チームが6日までに中国の英文科学誌ナショナル・サイエンス・レビューに
発表。



中国の内外で解読された103例のウイルスのリボ核酸(RNA)を解析、
遺伝子を構成する塩基配列の違いから、

7割を占めるL型と3割のS型に分類した。

L型はS型から変化して出現し、感染力が強い可能性がある。
武漢市ではL型が大半を占めたということです。

ウィルスの遺伝子変化は、早いので、すでに型が分かれたようです。

まだ、特性などはっきりしていないようですから、
2回感染する可能性も考えておいて、
感染の広まりが落ち着くまでは、注意しておきたいですね。

よいニュース

よいニュースとしては、
短時間で検査できるキットが、順次全国に出回っていくこと。
マスクが、少しずつ、市場に広まること。
マスクは、洗って再使用できます。ただし、メーカーは推薦しませんが、
マスクの中に、ハンカチやガーゼをあてることで、
十分感染を広げる予防にはなりそうです。

今年中に、予防ワクチンが開発される見通しができたこと。

わるいことばかりではありません。

不安や恐怖は、免疫力を下げますから、
笑って 免疫力を アップしておいたほうが、よさそうです。

消化器系 の症状に注意

中国研究チームの発表によると

調査対象の患者のうち多数は消化器系の基礎疾患を持っていなかったが、

食欲不振(83.8%)や下痢(29.3%)、嘔吐(0.8%)などの症状が
確認されたという。

レアケースだが、咳などの呼吸器系の症状が表れないのに
消化器系の症状だけを発症している感染者もいたということです。

ハーバード大学院卒で医学博士の左門新氏の解説では、

「この論文は、肺に症状が出た感染者について肺炎を発症する前の初期症状を調べたものです。コロナ感染を判断する際に消化器系の症状はあまり疑われてきませんでした。しかし、この論文は、肺炎の症状が出てからコロナ感染を疑うのではなく、発症前の段階で消化器系の症状にも注意を払っておくべきと警鐘を鳴らしています」

ということです。

消化器系 の症状にも注意してくださいね。

まだ、新型コロナウィルス専用の薬が、開発された訳ではありません。

しかし、ウィルス感染、増殖メカニズムから、過去に開発された薬品のうち
有効ではないかと考えられ、臨床試験が開始されています。

★クロロキン
抗マラリア薬クロロキンですが、 副作用として網膜症を起こすことから
日本では、ヒドロキシクロロキンが使用さります。
中国の国家衛生健康委員会の報告では、作用機序は不明であるが、
臨床的な有効性があったとしています。


★カレトラ
エイズの薬で、HIVプロテアーゼ阻害薬です。
治療効果が期待されたが、十分な効果は確認されていません。

ただ、実際には使用され効果が認められた例もあります。

★レムデシビル 5月中に認可予定
エボラ出血熱及びマールブルグウイルス感染症の薬で、効果が期待されていますが、
中国をはじめとした国際共同治験等が進行中です。

ある程度重症化しても、効果が期待できる。

点滴投与なので、人口呼吸器を使用中でも投与可能。

ただし、アメリカに本社があるので、どのくらいの量が日本に入るかがポイント。


★アビガン 5月中に認可予定
中国の深圳と武漢の病院からアビガンの有効性が報告されました。

アビガンは新規の感染細胞には有効であるが、
既感染細胞でウイルス産生を阻止する活性は低い。
ウイルスの成熟・拡散を阻害する薬剤と併用すると、
有効な治療ができると思われる。

アビガンの耐性ウイルスができないという特性は、
最初から最後の患者まで、有効な治療ができる点で優れているとされます。

動物実験で、初期胚の致死及び催奇形性が確認されていることで、
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないとされています。

3月18日時点で、中国政府は政府の診療指針に正式に採用する方針を
明らかにしています。

日本も、認可使用へ向けて進めています。
安倍晋三首相は3月28日夜の記者会見で、
新型インフルエンザ薬「アビガン」について
「新型コロナウイルスの治療薬として正式に承認するにあたって必要となるプロセスを開始する」と発表。

軽症の段階で投与すれば、効果が認められた。
錠剤なので、重症化すると投与が難しく、重症化してからでは、あまり効果がない。

開発製造元が、富士フイルム富山化学株式会社なので、
国内での供給量はあまり問題がない。


★シクレソニド
喘息の薬です。
合成ステロイド剤で、喘息抑制作用、抗炎症作用があり、
気道の炎症を抑えて、喘息発作の程度、頻度を軽減します。

国立感染症研究所の報告では、
患者3名に使用した結果、効果が認められたと報告されています。

★抗IL-6受容体抗体「アクテムラ」
免疫の暴走によりね急激な肺炎の広がりを抑える薬。



カレトラについて

カレトラについて、こんな記事を目にしました。

北海道旭川でのことです。

市内の70歳代男性と、治療に当たった医師のお話です。

感染症指定医療機関の市立旭川病院でのこと。

2月16日から4日間、発熱と下熱を繰り返し、
最初は風邪だと思ったそうです。

呼吸器疾患の持病があり、20日にかかりつけの病院で、
コンピューター断層撮影法(CT)検査を受けると、
肺炎と診断された。

検体を採取し、新型ウイルスの検査を受けると、22日に感染が判明。

市立旭川病院に入院。

同病院の柿木康孝・血液内科診療部長は当初、
せきを抑える薬や抗生物質の点滴薬などを使用。

鼻から酸素吸入をする処置も施したが、
眠れないほど、せきはひどくなり、38度台の熱も続いた。

院内の感染対策チームは、同様の患者の治療経験がある東京や札幌の病院に、
電話をかけ、治療法を聞いた。

その中で、エイズ治療薬「カレトラ」を使っている医療機関があることがわかった。

柿木医師は、この薬は新型ウイルスに対する有効性が証明されておらず、
必ずしも効くわけではないことを知っていた。

しかし、「このまま黙って見ているよりは、投与した方が良いのではないか」と考え、

男性の同意を得て、28日に使い始める。

すると翌日には熱が36度台まで下がり、
男性も「あの日に一気に楽になった」と話しています。

男性の60歳代の妻も感染し、同じ病室に入っていて、
柿木医師は、妻にもカレトラを投与。

すると、症状が改善。
2人はその後、2度のウイルス検査で陰性が確認され、3月11日に退院。

カレトラは、公には、 十分な効果は未確認となっていますが、
統計がまだしっかりされていないなかでのことですから、
効く事例が、実際にあったということで覚えておきたいものです。

BCGの効果 

オーストラリア南部メルボルンの小児医療研究所、
「マードック・チルドレンズ・リサーチ・インスティチュート」が、
3月27日、新型コロナウイルスに効果があるかどうかを調べるため、
結核予防に使われるBCGワクチンの臨床試験を開始すると発表。

BCGは人間の基本的な免疫機能を強化する作用があるとされていて、
BCGを廃止した、スペインでは感染爆発し、
現在も BCG を実施している、お隣のポルトガルでは、重症者以上の
患者はあまり増加していない。

BCG を実施 していない、イタリアも爆発しています。

同様に、 BCG を実施している ドイツもあまり広がりを
見せていません。

詳細には、 BCG には株という、型があり、
旧東ドイツでは、日本型の株を使用していました。
旧西ドイツでは、新型の株を使用していて、旧東ドイツのほうが
明らかに重症化率が低いとのことです。

まだ、検証が終わった訳ではありませんが、
BCG を実施した人は、軽症で済むのではないかという推測に
基づいています。

参考サイト

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療候補

日本型BCGで新型コロナの免疫ができる

眠れないほどの熱・せき、入院19日間 

新型コロナ治療薬「アビガン」承認へ 首相表明

結核の予防ワクチンBCGが新型コロナウイルスを撃退する?